従来、亜鉛めっきの後処理はクロメート処理(六価クロム含有)が主流でした。しかし、ELV指令(使用済み自動車の欧州議会指令)やWEEE指令(廃電子電気機器指令)、RoHS指令(有害物質の使用制限)等の発効により六価クロメート処理の代替処理として普及したのが三価クロム化成処理です。
外観は白色系(黒色及び淡黄色もあります)で、開発初期は六価クロメート皮膜と比べ耐食性が劣るといわれていましたが、改良が進められ、今日では有色クロメートと同等ともいわれています。六価クロメートにはない特徴として、耐熱性に優れており200℃程度までの熱に曝されても防食性能の低下はありません。
処理液自体が高価であること、また、pH管理の難易度も高い為、有色クロメート等と比べて処理コストが高くなりやすい傾向にあります。