亜鉛めっきは、鉄に対して極めて効果的で比較的安価な防錆めっきですが、亜鉛自体は大気中において塩基性炭酸亜鉛などの白錆が比較的早く発生してしまうため、亜鉛めっき処理を施した後に「クロメート処理」を行うのが一般的です。クロメート処理は、化成処理の一種で、クロム酸塩を含む溶液に素材を浸漬することで、素材表面にジェル状の酸化被膜(水分を含む酸化クロム)を形成させる処理です。つまり、亜鉛皮膜とクロメート皮膜の2本立てで、素材である鉄を腐食から守ります。クロメートによる酸化被膜には自己修復作用があり、たとえ酸化被膜表面が傷ついたとしても、酸化被膜内の水溶性のクロムが溶け出し自らの皮膜を修復します。
「クロメート処理」は光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメート、緑色クロメートに分類されますが、これらのなかでも有色クロメートが最も多く採用されており、クロメート処理のうちの約6割は有色クロメートといわれています。工程指示や見積りの際に「クロメート」と呼称されることが多く見られますが、多くの場合は「有色クロメート」を想定しています。
また、クロメートには、六価クロム酸を用いるもの、および三価クロム酸を用いるものの2種類があり、近年、環境負荷に対する配慮から自然界に安定して存在する三価クロムによるクロメート処理の採用が進んでいます。
「クロメート処理」は光沢クロメート、有色クロメート、黒色クロメート、緑色クロメートに分類されますが、これらのなかでも有色クロメートが最も多く採用されており、クロメート処理のうちの約6割は有色クロメートといわれています。工程指示や見積りの際に「クロメート」と呼称されることが多く見られますが、多くの場合は「有色クロメート」を想定しています。
また、クロメートには、六価クロム酸を用いるもの、および三価クロム酸を用いるものの2種類があり、近年、環境負荷に対する配慮から自然界に安定して存在する三価クロムによるクロメート処理の採用が進んでいます。