六価クロメートの中では緑色クロメートに次いで優れた耐食性を持ち、皮膜に対し微細なキズやクラックがついたとしても、水溶性の六価クロムが溶け出し自分自身で皮膜を修復する、自己修復作用を持ち合わせています。
かつては、全クロメート皮膜の50%以上を有色クロメートが占めていましたが、近年、欧州で進んでいる環境規制(RoHS指令、ELV など)による環境保護の動きから、毒性のある六価クロムに代えて、自然界に広く安定して存在する三価クロムによる化成皮膜への切り替えが進んでいます。
ただ、熱に弱く、80℃以上の環境では耐食性が劣化するため、使用用途には注意が必要です。
日本国内では、建築系資材等の鉄鋼部材製品を中心に現在も多く活用されています。