[ブログ] pH計測のIoT化 ー pHセンサと表示器
pH Kitで提供されるpHプローブは、溶液に対し常に浸漬したままの状態で利用でき(常設できる)、ハンディタイプのpH測定器と比較してリーズナブルな価格設定であるにもかかわらず精度も良く、さらにpHセンサの通信方式はUART, I2Cに対応しており、とても取り扱いやすいpHセンサキットです。
pH Kitには Raspberry Pi用の Pythonスクリプトが用意されており、データ計測およびプローブのキャリブレーションを行うことができます。そのため、これから開発する計測システムにおいても開発言語は Python を使用します。
IoT端末は"Raspberry Pi Zero WH" を採用し、pHセンサとRaspberry Pi との接続はUART、小型ディスプレイ(0.91インチ OLED)との接続はI2Cにてそれぞれ実装しています。
Rasbian のインストールやI2C, UARTの有効化のための設定等については、既にインターネット上で多くの記事があり、それらを参考にしました。
写真は、亜鉛めっき槽から採取した溶液に浸漬し、計測している様子です。pHが少し高めに表示されていますが、pHセンサのキャリブレーションが必要なようです。(本来の pHは、約 5.8 ぐらいです。)
今回の端末には、現場でも目視で確認可能とするため小型ディスプレイを設置しますが、IoT化の目的は外部ホストからのデータ参照ができるようにすることにあるため、データの計測と同時にデータベースにも保存するようなシステムを構築していきます。
2020年10月08日 09:50